2010年10月5日火曜日

パーソナル・サポート・サービス説明会(UST録画)

パーソナル・サポート・サービス説明会 」(2時間19分)

 ハローワークなどでの一般就労にも向かいにくく、いろいろな生活上の問題を抱えた人たちをサポートして、可能なら就労などに結びつけて行こうという、生活支援策全般に通じた「パーソナル・サポーター」と、問題を抱えた当事者が一体となり、サポーターが個別に援助していくというパーソナル・サポート・サービス。その具体的な説明会の映像のリンクを貼りました。社会福祉専門職者、NPOの関係者必見だと言えるのではないでしょうか。

 困っている当事者をいろんな社会サービスに結びつける専門家は、喩えは良くないですが、あえていうならば介護保険におけるケアマネージャーに近いでしょうか?ただ、ケアマネが現状として介護支援機関に雇用されている関係上、決して各種サービス機関から中立とは言い難いことを思えば、パーソナル・サポートはより機関中立性が求められますし、求めざるを得ないと思います。課題分野が多岐に渡りますので。

 現役世代の問題は、福祉、社会保障、就労、メンタルヘルス、経済問題、家族問題等。多様で、まさに「厚生労働」の名に相応しく、縦割り制度横断とならざるを得ないはずであり、日本では間違いなく先進的な取り組みになると思われ、大いに期待するところです。

 ただ、説明を聞く限り、どうも制度プロジェクトリーダーの内閣府担当者と「職業安定課」畑の人の認識に温度差があるような気がします。特に職業安定課の人がこの事業に関して緊急雇用対策の年度内予算事業であることや、あくまでもモデル事業であることを強調しているのは、正直高揚感を持ちにくいところもありますね。

 また、就労以前の状況で困っている人たちに伴走するパーソナル・サポーターの役割は相当な力量、つまり多方面の社会的資源に通暁して、なおかつメンタルサポートも可能な人材が求められると思います。このPS。誰が担うことが可能か?と思いますね。社会福祉士?精神保健福祉士?臨床心理士?それとも力量ある現場NPOのカリスマ?

 またこの事業。NPOが担うか、行政が担うか、そして窓口は明確にどこがなるのか。(一応、職業安定課の担当者はハローワークを想定しているようですが)。
 まだまだ曖昧に思えるのはやはり生活の全般を担う仕事であるだろうから。
 ただ、少なくとも23年度までのモデル事業とはいえ、この事業が貧困、脱路上、ひきこもり等に対して差し出される貴重な手には違いなく、個人的には大変期待しています。

 先駆例として北海道は釧路がまず始めています。釧路のまじくるはひきこもりハンドブック取材でボランティアをしているNPOレターポストの代表、副代表が取材に伺う予定になっています。個人的には、ぜひレタポスの代表、副代表の方にはパーソナル・サポートについての取材もお願いしたいところです。

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