2010年9月29日水曜日

9月の終わり頃に

 8月最終週から始めたNPO法人の取材活動ボランティア。一昨日行った取材で一応のこと終了です。10月の2週目からまた職業訓練を始めますので、そちらのほうに力点を置くことになりますので。

 私個人としては7箇所取材に伺って、自分で記事を書くのは6箇所です。一応まだ書き終わっていない記事は後ひとつ。

 取材先のひとつひとつが興味深く、とても意味あるものでした。先日書いたとおり「ひきこもり」のハンドブックとしては、直接的な支援組織のみではないのですが、いろいろ自分の想像力を働かせれば、何かとある種の局面で各団体の方法論が援用出来る部分はあるのではないか?と思ったりしました。ただ、それを自分の能力でヒントとして引き出せたか、質問化することが出来たのか?といえば正直それは怪しく、折角取材に応じてくださった機関や団体の責任者の方には申し訳ない思いで一杯です。

 どの機関も誠実にお答えを戴き、特にNPO団体に関しては代表の方々等、リーダーの人たちはやはり強い情熱をお持ちだということを再認識しました。
 この情熱が自分には欠けているところ。

 極く個人的には「ひきこもり」は深刻な時があった思春期や新興(ともいえないか)宗教にハマッて幹部職を逃げ出して以来マインドコントロールに苦しんだ20代中盤から30代前半にかけて以外は、確かに引きこもり的でもあった時期やコンプレックスで苦しんだりしていたと云っても、その上記2点の頃以外ではそれなりに世間に顔を出したり引っ込んだりをしたりしているので、改めて「引きこもり」を真正面から常住坐臥にて考え込んでいる風情は個人的には却って不自然な気がして、あえてブログのサブタイトルに「ヒキコモリストから始めよう!」などとライトな気分を強調してみたのですけれども。とはいえいろいろなところからお話を聴く場面場面・状況の中では渦中の中とでもいうべきか、いま現在において大変なケースがありますから、自分側からのチャンネルでの発想だけでは如何なものか?と。改めて思い直すところもあります。
 考えてみれば、自分だって自分自身がどうにもならず苦悩の中に沈んでいたことがあったはず。ただ、とはいえ、自分の苦悩も全然甘いものだったかもしれないと思うこともあり。話を伺う中で思わずこちらも胸苦しく、涙腺が緩みそうになる瞬間がありました。

 引きこもりとはいっても、それは状態像の表現ですから、仕事が見付からずに元気が出ないまま結果として1年2年と、あくまで結果論として引きこもってしまった内気な人から、多分相当大変な精神的な問題を抱えている人まで幅広くいるわけで。。。

 出来れば、もっと多くの場所、今後地方の取材などもあるようですが地方として抱える問題も知りたいですし、今回、初対面で思いつきで聴いていいものかどうか、悩ましい質問も必然的にありますから、そのような面ももし改定版が作られる機会があれば是非に、という感じもあります。
 10月以降も今月同様に取材は続きますし、これからは地方もありますから、NPOで活動しているメンバーは大変です。そして想像するに最終の構成や監修の段階こそが一番大変でしょう。その点では団体の代表、副代表には心の中でお願いします、というところです。ある面では私自身、その点で無責任でいられる面がありますので。

 もう少し無責任な事を書けば、今後はNPOや公的機関のみならず、医療機関やPSW、臨床心理士等の考えかたまでインタビュー対象として広げられないかという感じがあります。

 それからこれも極く個人的関心から云えば、中高齢就職支援の方から伺えた話などで実感がより増したのですが、その他のNPO支援機関も含め、マスコミ報道などからは解らない社会のボトムの実相などを体感できることが出来るのではないか?ということです。その観点からもう少しいろいろ話を聴けることがあるのではと思いました。
 その点では公に取材という名目で真っ直ぐに支援者の方々や利用者の方々の腹くれない生の声に少しでも触れることが出来たのは「役得」で、そのような事業を手に入れてこのような取材という機会を与えてくれたのは感謝です。

 繰り返しになりますが、今後地方取材や構成、監修作業がより大変なのは容易に想像できます。まだまだ頂きが見えない段階でこのようなことを書くのは無責任の誹りを逃れられませんが、それを承知で書いてしまいました。

 年度末までのハンドブック完成に向けて他のメンバーが頑張っている姿が想像できます。頑張ってください、などとは云いません。どうか宜しくお願いします、と思うところです。

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