2010年8月8日日曜日

一次産業に関する矛盾

 昨日は夜遅い時間から間歇的に鉄砲雨のような激しい雨がありました。間隙を縫って友人宅から傘を差しながら自転車で帰ってきたのですが、花火大会のように光るわ、雷音が割と近くで鳴り響くわ、雨が滝のようにふるわで大変。

 この2~3日猛暑でしたからねぇ。その反動はあったと思います。今日も雨がひと時激しく降ったし、今はまた結構気温が高い。

 そのおかげか、今年はおコメの出来が大変良いらしく、北海道は全国でも最高とのこと。豊作は喜ばしいはずですが、新聞記事は決まったようにすぐ「不作だった昨年から一転、豊作の今年は米価下落が心配」と続きます。
 素人からすれば、本来作物がその年良く出来たなら喜ばしい話。豊作踊りでもして道民みんなでお祝いすべき話ですw。しかしそうはならないのだな。江戸時代じゃないからね。市場経済は余るぐらい米が出来たら市場価格は安くなるという論理。
 
 素朴になんかおかしくありませんかね?普通に会社だったら業績が上がってボーナスだ、ベースアップだ、ってなる話でしょうに。みんなでお祝いして新米を大いに食するべきでしょうに。

 同日の夕刊には秋刀魚が道東沖に来なくなり、漁民の人たちが大変だとの話あり。明暗のコントラストなのに、どちらも困る構図のストーリーになっています。農民も漁民も。

 「これからの日本は一次産業」「北海道は日本の食糧基地」などとおだて上げてもこういう社会構図では結局どうしても夢を描けない、という話になります。
 もしも一次産業が大事、北海道を食糧基地にしたいと思うなら、見合った今までに無い政策を立てる必要がありましょう。市場任せにするのではなく。

 サブプライム問題が起きる前、物凄い勢いでローンから逃げたカネが石油や食糧にたかり、一次産品が高騰し庶民も政府も真っ青になったのはたかが2年ちょっと前の話です。米粉パンとかね。でもすでにそんな事態は忘れられたが如し。

 いいのかな~いいのかな~いいのかな~。
 ん~、どうなんでしょう、一色さん?

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